1938年、アメリカ・オレゴン州ポートランドにおいて誕生した、世界的アウトドアブランド、Columbia。
そのColumbiaがアウトドアシーンで培った技術を活かし、都市生活者の毎日を快適にすることを目的としたレーベルが、COLUMBIA BLACK LABELだ。そしてそのジャケット・パンツ・シャツに「ソロテックス」が採用され、定番として継続展開していくという。
さまざまな機能性素材に精通し、自社でも素材開発を行っているという同社が「ソロテックス」を採用した理由について、アパレルマーチャンダイジング部の池 大輔氏に話を聞いた。
Columbiaのスローガンに、「高い山に登ることや、過酷な環境に身を置くことだけがアウトドアではなく、ドアの一歩外に出れば、そこは無限のアウトドアフィールドである」というものがあります。
その考え方の延長で、ウィークデイにフォーカスしたコンセプトのレーベルが、日本限定企画で2016年スタートした「COLUMBIA BLACK LABEL」です。仕事や通勤に使える上品なルックスでありながら、アウトドアで培った機能性を取り入れることにより、快適でリラックスした着用感を目指しています。
実は僕、前職がスーツを扱う業界で働いていたんです。そこで最近のトレンドである、ストレッチ性の高いジャケット&パンツなどの企画を行っていました。
「ソロテックス」が登場する以前には、ストレッチにはポリウレタンを使うことも多かったと思うのですが、伸びすぎてしまい膝抜けしてしまったり、時間の経過で劣化して硬くなり、思うようなストレッチが得られなくなることもありました。
「ソロテックス」はポリウレタン系の繊維と比べて、しわになりにくくて軽いなどの機能性も多く、さらに劣化の心配も少ない。さらに上質なルックスで高級ラインにも使えて、長くお使いいただけるのでサステナブルとも言える。そのため、前職においても何度も採用しており、その良さを実感していたため、今回も使わせていただきました。
4WAYストレッチの快適な伸縮性で動きやすく、ほどよくマットで上品な質感。弊社の代表も「今までのテーラードジャケットの素材の中でも一番いい」と太鼓判を押していました。
ジップのあしらいやタグのつけ方など、アウトドアブランドらしさもさりげなく盛り込んでいます。パンツのウエストにはドローコードが施されていますが、内側にも穴が空いており、中に隠してベルトを巻くこともできるんです。
ありがとうございます。ブラックレーベルの中でも、ハイエンドといえる価格帯ですが、それに見合った感じの機能とルックスを備えていると思います。
ジャケットのシルエットは正統派ですが、袖口のボタンはあえて1つにしており、外すと腕まくりもすることができるようになっています。しかも「ソロテックス」なので、しわになりにくいのもいいですね。ジャケット&パンツは、ブラックとネイビーの2色展開となっています。
アウトドアで培った技術を活かして、アクティブインサレーションと呼ばれる通気性と温度調整に優れた中綿が入っており、冬シーズンに大活躍するアイテムかと思います。
こちらもブラックとネイビーの2色展開で、パンツとセットアップにすることも可能です。
シャツは2WAYストレッチの「ソロテックス」で、動きやすくてしわにもなりにくく、洗った際にも乾きやすいのが特徴。ボタンダウンやポケットのあしらいなどに、アウトドアテイストがさりげなく盛り込まれています。
定番の白に加えて、グローバルなトレンドカラーのブルーと、上品なネイビーの3色展開。今後セットアップとシャツは定番として展開していく予定です。
布帛は今後も継続して使いたいと思っているのですが、さらに「ソロテックス」と違う糸を組み合わせるというのもやってみたいですね。
例えばニットなど、袖口や首もとなどが伸びてしまうことがあると思うのですが、その対策として「ソロテックス」をミックスすればいいのではないかと。少しざっくり目で高級感があり、ジャケットなどにもマッチするようなニットを想定しています。ベーシックなデザインに「ソロテックス」を組み合わせることで、より長くご愛用いただけるアイテムになるはずです。