「プロダクトになったときこそ素材の良さが発揮される」。ソロテックスの魅力について、そう伊藤さんは語ってくれました。兼ねてからコレクションの中でソロテックスを使用したアイテムを展開していたsoe。ここではその最新作をご紹介します。
今回ご紹介いただくアイテムについて、簡単にお話を伺えますか。
先の取材でも言いましたが、やはりこうやって服やバッグになったときに、その上品さがぐっと際立って見えるんですよね。某メゾンブランドのナイロンアイテムの人気が再燃する昨今ですが、僕らはそれをリアルタイムで経験した世代。僕が上質な合繊素材にこだわるのは、そういった文脈もあるのかもしれません。
スリッカーコートもバッグも継続して展開している、soeの中でも定番人気のアイテムです。黒以外のカラーバリエーションもあって、どれも発色がいい。ぜひ実物でその質感を確かめてみてほしいですね。
No Wards Slicker Coat
¥64,900+TAX
滑らかな肌触りで形態安定性にも優れた、ソロテックスの高密度ツイルを使用。フロントのファスナーは、スライダーを一番上まで引き上げ左右に引っ張る事で簡単に分離出来る特殊な仕様となっているのが特徴。脇には特徴的なボックスプリーツが入り、プリーツのヒダ奥にはコンシールポケットを配置。ライニングはコットンツイルで着心地が快適。
No Wards B.P
¥30,800+TAX
同じく、滑らかな肌触りで形態安定性にも優れた、ソロテックス®の高密度ツイルを使用。ノーステッチで仕上げたワンショルダーのバックパック。内側にはラップトップなどのデバイスを収納出来るポケットが付き、ストラップ部分にはキーリングなど装着するのに便利なリングを装備。底部には衣類などを掛けることができるベルトも備えている。
伊藤 壮一郎Soichiro Ito
高校卒業後、渡英。帰国後、青山学院で経済史を学ぶ傍ら、独自で服づくりをはじめる。2001-2002 秋冬シーズンより〈soe〉をスタート。2008年にシャツ専門のレーベル〈soe shirt〉を立ちあげ、2013年にオリジナルのコンセプトショップ〈M.I.U〉をオープン。2016年にはパリでコレクションを発表するなど、どこか実験的な試みでファンを魅了し続けている。2018年にデザイナーを退き、現在はディレクターとしてブランドを監修。