フレンチトラッドをベースにした上品なカジュアルスタイルで人気の417EDIFICE。
同ブランドが設立10周年を迎えるにあたって、人気雑誌「Begin」が監修し、素材に「ソロテックス」を使用したアニバーサリーアイテムが展開されるという。そのディレクションを行なった長谷川雄喜ディレクターに話を聞いた。
テーパードの効いたGramicci×417EDIFICEの定番の型に「ソロテックス」を採用したジャケットスタイルにもマッチするパンツや、ストレッチが効いて軽く羽織れる「ソロテックス」使いのステンカラーコートなどを展開してきました。
「ソロテックス」を使っていることで、ストレッチなどの機能性がアピールしやすいこともあり、カジュアルなビジネススタイルに使えるアイテムとしてさまざまなファッション誌にも取り上げて頂いたりと評判でしたね。
ここ2年ほどで「ソロテックス」の知名度が急速に上がってきたこともあり、売り場での反応も上々のようです。
417EDIFICEは、30〜35歳をターゲットにしたブランドなんですが、その層にも支持されているBeginさんにもアドバイスを頂いて、同じ素材で全身コーディネートができるアイテムを展開しようとブランド内でも話し合ったんです。そうした結果、1素材でジャケット&スラックスやジョグパンツ、パーカ、クルーネックを作るというアイデアが浮かびました。
さまざまな組み合わせで着まわせて、話題にもなりそうなので、ファッション雑誌の誌面やweb記事でも映えるかなと思って、5アイテムでの展開になりました。ジャケットは細身でコンパクトな417EDIFICEらしいシルエットなので、カットソーやニットなどを合わせてもキレイ目に見えます。また、パーカやクルーネックはゆったり目のシンプルなデザイン。
同素材なので、どんな組み合わせをしていただいても、上品に仕上がると思います。カラバリは417EDIFICEらしいネイビーとグレーの2色展開で、ワントーンコーデに使うのがオススメですね。
さまざまな素材をデザイナーやマネージャーで検討していたのですが、10周年ということもあって、エクスクルーシブな素材をTEIJIN FRONTIERさんが用意してくださいまして。表はすっきりキレイめな杢スウェット調の風合いで、裏は起毛のようなタッチの二重織になった「ソロテックス」を採用させて頂きました。ビジネススタイルにも使える品の良さがありながら、部屋着にも使えるリラックスした着心地は、ぜひお試し頂きたいですね。
「ソロテックス」といえばストレッチ素材のアウターというイメージが強いと思うのですが、今回さまざまなアイテムに採用してみて可能性は思った以上にあると感じました。
形態安定性に優れてシルエットが崩れにくい、鹿の子やジャージ素材などもあるということなので、Tシャツやカットソーなどのインナー、肌に近いところのアイテムでも使っていきたいですね。
417EDIFICEは、仕事でもプライベートでも使えるアイテムをリーズナブルな価格帯展開することにより、気軽にファッションを楽しんでもらえる「ちょうどいい」ブランドという立ち位置を築いてきました。
それと同時にファン層をさらに広げるため、広島店で広島カープ、横浜店で横浜ベイスターズ 西宮店で阪神タイガース、仙台店で東北楽天ゴールデンイーグルスなど、ご当地スポーツチームとコラボしてファッショナブルなアイテムを展開するなどの取り組みも行なっています。
さらにさまざまなブランドやメーカー、媒体などと協業することで知名度をさらに上げ、末長く愛されるブランドになっていければと思っています。