SOLOTEXT

2020.10.12 Mon

colony clothing高田朋佳はなぜ、ラグジュアリーリゾートに「ソロテックス」を使うのか

ジェットセッターのためのラグジュアリーリゾートな雰囲気を漂わせる洋服を得意としたブランド、colony clothing。

シンガポールを拠点に2014年にセレクトショップとしてスタートさせたのち、2015年からオリジナルプランドを開始。日本でも2019年からnano・universeやISETAN MEN’Sなどに加えて、ISETAN HANEDA STOREでも販売を開始している。

リラックス感がありつつリュクスな同ブランドでは、アイルランドのSpence Brysonなど老舗の生地を採用すると同時に、「ソロテックス」をUSAコットンとミックスして織り上げた機能性の高いデニム生地なども使用している。

その真意について、BEAMSのメンズドレス部門でスタッフやバイヤーを務めたのち、colony clothingのクリエイティブディレクターとして企画に携わる高田朋佳氏に聞いた。

 

colony clothingのコンセプトをお教えください。

シンガポールを拠点にしたブランド、colony clothingのコンセプトは、大きく2つあります。ひとつは、世界中を旅するジェットセッターのための服作りをするということ。もうひとつは、シンガポールの気候や色使いに合わせたラグジュアリーリゾートを意識したスタイルであること。

colony clothingはブランドであると同時にセレクトショップでもあるので、ドレスウェアやクラシックなアイテムはバイイングで賄って、オリジナルブランドとしてのcolony clothingはもう少しリラックスしたアイテムを展開させております。

アメリカンスポーツカジュアルにブリティッシュウールを使ったり、コーチジャケットに英国アイリッシュの生地を採用するなど、上質な素材を使いつつリラックスしたミックススタイルを得意としています。

 

高田さんご自身が、シンガポールから発信するラグジュアリーブランドに魅力を感じたのはなぜですか?

アジアのハブとしてさまざまな文化を背景に持つと同時に、マレー文化と華僑文化が交じり合い、ショップハウスと呼ばれるカラフルな建物と近代的な高層建築が並ぶ独特の風景に魅力を感じました。

それと同時に、シンガポールは日本でいうと年中夏のような季節感で、気温の高い季節は30度後半、雨季でも20度ほど。そのこともあってか、これまでファッションに対する関心はあまり強くはなかったのですが、近年になって強まってきていることにも可能性を感じましたね。

 

「ソロテックス」のこれまでの印象は?

ストレッチ性に優れた生地ということは知っていたのですが、以前の職場ではドレスウェア担当だったのであまり触れる機会がなかったというのが正直なところです。2020秋冬リリースの企画で、アイテムの機能性を高めるために「ソロテックス」を本格的に知ることになったのですが、ここまでバリエーションのあるものだとは思っていなかった。さまざまな機能性があるのに加えて、素材感のバリエーションも豊か。驚きましたね。

その2020AWシーズンのものについてお聞かせいただければと思うのですが、まずはジャケット&パンツについてお教えください。

テーラードのディテールを取り入れながら、ボックスシルエットやチェンジボタンなどでリラックスした雰囲気に仕上げたジャケット&パンツです。

畝のしっかりと入ったキャバリーツイル風の表情で、天然素材のように見えるのですが、「ソロテックス」をミックスした伸縮性のある生地で、カジュアルなTシャツなどともマッチすると思います。

こちらのモックネックは、上品かつスポーティな雰囲気もありますね。

こちらも「ソロテックス」でストレッチ性があるのはもちろん、速乾性や後加工による撥水性にも優れているため、10月から3月が雨季であるシンガポールでも重宝されると思います。裾にシャーリングが入っていて体温調節がしやすく、脇にジップポケットがあるので使い勝手もいいはずです。

 

2021年の春夏には、「ソロテックス」をミックスしたデニムのセットアップもリリースするとのこと。

USAコットンのデニムにソロテックスをミックスすることで、ラギッドなルックスを損なうことなく、着心地を向上させています。サファリジャケットは立体感のあるポケットですが、「ソロテックス」を配合することによりしっかりと膨らみのある形が保つことができています。ジャストサイズでもストレッチが効いていて動きを制限しないのもいいんです。

パンツはノープリーツのストレート。伸縮性に優れていることに加えて、ウエストの背中側がシャーリング仕様なのでノーベルトで着る事ができます。さらにサイドアジャスター付きで、移動中やリラックスしたい時などはウエストを簡単に広げられるようになっています。

 

今後の展開や「ソロテックス」に求めるものは?

「ソロテックス」はストレッチ性が高いのにしっかりとしたフォルムを作ることができるし、デニムに使ってもラギットな雰囲気が失われないのがいいですね。さらにスウェット地など使うことにも可能性を感じています。伸縮性にも優れた「ソロテックス」をミックスすることで、膝抜けなども防げますし、くたびれずにしっかりとしたフォルムを保てるため、リモートワークなどでも使えるアイテムになると思います。

ドレスウェアは今も天然素材至上主義なところがあるので、合成繊維はなかなか使いにくい。ユーザーにその良さをラグジュアリーリゾートウェアで伝えながら、カジュアルとドレスの垣根を壊していきたいと考えています。

現在、シャツ生地などを皮切りに、より快適で機能性の高い素材をTEIJIN FRONTIERさんと共同開発を進めているところです。素材として機能性は重要ですが、世界で認められるには上質なルックスも求められると思いますから。