メンズアイテムを自分なりのセンスで着こなす女性たちのために1998年スタートし、アメカジなどトラディッショナルなアイテムを現代的にブラッシュアップした商品で独自の立ち位置を築いているブランド、BEAMS BOY。
同ブランドが20周年を迎える際に「新しい試みの一つ」として採用された「ソロテックス」は、今では同ブランドのクリエイションに欠かせないものになっているという。
ブランドディレクターを務める伊野宏美さんに話を聞いた。
「ソロテックス」を採用してこの春で3シーズン目になるのですが、当初の採用理由としては「ブランド20周年を迎えて、さらに新しいことに挑戦しよう」という取り組みの一環だったんです。でも、使ってみると想像以上に「着心地がよく」「型崩れしにくく」そして「軽い」。いまではこのブランドに欠かせない素材の一つとなっていますね。
BEAMS BOYのお客様には、機能的なアイテムを好む方や、洋服に関する蘊蓄が好きな方も多いんです。そのため、「ソロテックス」を認知されている方や、「ソロテックス」だから買おうかな、と検討される方も結構いらっしゃるみたいですね。
インスタグラムに関しては、どんなコーディネートを掲載するかは基本的に各スタッフに任せているんです。雑誌やカタログとも違った、リアルな魅力が伝わるコーディネートとして、お客様からの反響も大きいようです。私物とミックスしたコーデも多いので、私たちも参考にしながら次シーズンの企画に生かしたりしています。
2019年の秋冬に展開していたコートがかなり好評だったんです。今期はドローコードの位置を高くしたり、袖丈を調節したりと、大きめサイズの良さは生かしつつ、よりスタイルよく見せるようにデザインしてあります。
軍モノのM-65は、正直かなり重いんですよね。本格的なルックスでありながら、1枚仕立てで非常に軽く仕上がっていると思います。程よく艶のある素材で上品な落ち感なので、メンズライクな雰囲気は残しつつかわいらしさもプラスされた、まさにBEAMS BOYらしいアイテムになっていると思います。お連れの男性が「かっこいいし着心地も良さそうだから、買ったほうがいいよ」なんていうシーンもあったようですね。
こちらは、「ソロテックス」のサイネックスライトというナチュラルで非常に細い糸で織られた生地で作っています。上品な光沢で柔らかい表情が出るんですよね。ディテールはアーミーパンツのものを忠実に再現しつつ、裾にドローコードを入れることでシルエットも調節できるようになっています。
表糸にはコットンを使用しながら裏糸に「ソロテックス」を使うという、プレーティングの手法で作られているんです。天然素材を使ってケーブルニットならでは肉厚な表情を出しながら、その裏で「ソロテックス」が支えているので、ビッグシルエットでも形崩れしにくい。このような手法でニットに使うというのは本当に目からウロコでした。
例えば、コットンとナイロンを織り上げた60/40クロスのような生地を、「ソロテックス」を使って作るなんて面白いと思います。メンズライクでオーセンティックなアイテムの良さは生かしつつ、「重い」とか「手入れが大変」というような女性が気にするポイントをクリアしてくれる「ソロテックス」は、BEAMS BOYのコンセプトにもマッチする素材。クラシカルなマウンテンパーカのルックスでありながら、機能性が高く着心地も良いものなども作っていきたいですね。
【商品お問合せ先】
ビームス ボーイ 原宿(03-5770-5550)
https://www.beams.co.jp/shop/hry/