SOLOTEXT

2020.12.14 Mon

Begin光木編集長が語る「ライフスタイルを変える『ソロテックス』の効能」

こだわる人の「モノ&ファッション」を紹介するメディアとして、20代から40代を中心に幅広い層から支持されているBegin。

2017年より同誌の編集長を務め、「注目したアイテムは必ず売れる」と言われるまでの審美眼を持つ光木拓也氏は、自ら購入したアイテムで「ソロテックス」のルックスと機能性に惚れ込み、以後たびたびBegin本誌やweb媒体であるe-Beginで取り上げ続けてきた。光木氏は「ソロテックス」のどのような点に魅力や可能性を感じているのか、話を聞いた。

 

光木編集長が「ソロテックス」に注目しはじめたきっかけをお教えください。

最初に自分で購入したのは、UNITED ARROWSCITilityラインのパッカブルジャケットですね。2017年に編集長になることが決まった際「これからスーツを着る機会も多くなるけど、窮屈なのは苦手だし……」と思って購入しました。高級感のあるグレンチェックの生地にストレッチが効いている点が気に入って、社内での編集長の所信表明のスピーチにも着て行きましたが、誰もストレッチ性のあるジャケットだとは思わなかったようです(笑)。

 

特にどのような点が優れていると感じましたか?

やっぱり、化繊なのに天然見えするというところが凄いと思いますね。Beginは岡山のデニムや尾州の織物など、生産地にまで赴いて取材を行っていることからもわかるように、これまで天然素材にこだわってきました。時にPRADAFelisiが使用している上質なナイロンとしてリモンタ社のナイロンを取り上げるようなことはありましたが、それはブランドあってのテキスタイルという感じで。

でも、僕が編集長になってからここ2〜3年の間に、世の中がイージーでコンファタブルな方向に向かっているな、と感じはじめて。カットソージャケットやクロップトパンツなど、きちんと見えするけれども楽なアイテムや、ワンマイルウェアなどの快適さを追求したアイテムの人気が高まってきた。

その中で、ストレッチ性や形態回復性に優れていて天然見えするものもある「ソロテックス」に可能性を感じたんですね。

 

ーー最初に「ソロテックス」にフォーカスを当てた記事は?

ちょうど僕が編集長になった201711月号で、初めて「ソロテックス」を取り上げさせていただきました。TEATORAのウォレットコートSMやTHE NORTH FACEのドーロライトパンツなど、「名作」と呼ばれるアイテムを取り上げつつ、その素材感やシルエットを支えている「ソロテックス」にフォーカスを当てた記事でしたね。TEATORAのデザイナー上出大輔氏とTHE NORTH FACE大坪岳人氏に対談していただけたこともあって、当時まだまだ知名度の低かった「ソロテックス」の真価を世に広めるのに一役買うことができたのでは、と思っています。

 

光木編集長が「使える!」と太鼓判を押すアイテムを紹介する名物コラム「ミツキのヤミツキ」の1回目でも、「ソロテックス」使いのアイテムを紹介されていましたね。

BEAMSオリジナルのカーディガンですね。ボタンがなくて法被のように楽に着ることができる、という意味で「ハッピーカーデ」と命名させていただきました。麻を混紡したサラリとしたニットなのにカシミヤのように柔らかく、しかも型崩れしにくいからコーデをキレイ目に見せてくれる。「ソロテックス」はジャケットやTシャツなどだけでなく、天然素材と混紡することでさまざまな表情を見せてくれるのがいいですね。

そのほかにも、「ソロテックス」使いで愛用しているアイテムはありますか?

最近だとNEW BALANCEWAIST TO TOEのパンツを愛用していますね。ジャケットにもマッチするし、ちょっとぐらい汗をかいてもさらりとして快適な着心地なのがいい。Beginがmelpleや417 by EDIFICEなど、さまざまなブランドと協業して作った「ソロテックス」使いのアイテムも、もちろん愛用しています。

 

Beginでは、年末に「ビギンベスト100」としてランキングを発表していますが、「ソロテックス」を使ったアイテムもランキング入りするようになりました。

「ソロテックス」がいいものの目印というか、ひとつのブランドとして認知され始めているように感じますね。

アパレルブランドやショップの方と話をしても感じるのですが、「エリザベス女王が愛したコットン」としてJOHN SMEDLEYなどでも使用されているシーアイランドコットンや、SIERRA DESIGNSのパウンテンパーカに使用されている60/40のクロスのように、品質の高い素材としての認識が定着してきていると思います。

僕は本当にいいものは素材で選ぶというのが本質だと思っているのですが、その伝えたかったことがブランドやユーザーにも伝わっているのだなと感じています。これは「ソロテックス」が高い機能性と上品なルックスを両立しているからこその結果だと思います。

さらにこの秋冬、BeginTEIJIN FRONTIERやさまざまなブランドと協業して「ソロテックス」のマスクを発売。その利益の一部は医療関係に寄付されるということで驚きました。

ここ数年、malpleとのコラボレーションで秋冬に「ソロテックス」のジャケット&パンツを製作しているのですが、今年は時代のニーズに合わせて、共布でマスクを作ることで「新・スリーピース」を提案しています。

その流れで、BeginやLa La Beginがさまざまなブランドと協業してマスクを製作することで、発行元である(株)Beginとしても何か世の中の役に立てればいいな、と思ったんです。ありがたいことに素材である「ソロテックス」はTEIJIN FRONTIERさんより提供いただけるとのことで、その利益の一部(★3)は医療関係に寄付させていただきます。

光木編集長にとって、「ソロテックス」とはどんな存在ですか?

「ソロテックス」は身近な生活の中で「効能」があり、生活をより快適にしてくれる素材だと思います。さらにいうとライフスタイルを変えてくれる可能性を秘めたもの。ストレッチ性はもちろん、天然見えする、軽い、形態回復性に優れていて長く着られるなど、しっかりと機能性があり、しかも高級感のあるルックスだからこそ、ブランドからもユーザーからも「ソロテックス」は支持されてきているのだと思います。

現状ではジャケットやTシャツなど春夏物のアイテムの認知度が高いとは思いますが、秋冬の重衣料で天然素材と混紡することでもその魅力を発揮するのではないかと思います。例えばこれまでは重く動きづらかったメルトンにミックスすることで、軽くてストレッチ性に優れたメルトンで作られたコートなども作られ始めています。Beginは、これからも「ソロテックス」の機能性や魅力をファッション好きの人はもちろん、そうでない方達にも伝えながら、袖を通してもらうきっかけを作り出すことができればと思っています。