SOLOTEXT

2021.06.28 Mon

スイマー達の憧れ。arenaはなぜ、チームウェアに「ソロテックス」を採用したのか?

水泳にまつわるウェアにおいて、世界でもトップシェアを誇るブランド、arena。

同ブランドがチームウェアのリニューアルを行った際、「ソロテックス」を選んだのは何故なのか。アジアにおいてarenaブランドの展開を行っている、デサントのアリーナマーケティング部課長・坪井浄治氏に、その理由を聞いた。

 

arenaブランドの歴史とコンセプトをお教えください。

arenaは1973年にフランスで創業されたスイムブランドです。水泳といえばarenaが真っ先に浮かぶような、水泳界のパラダイムブランドを目指すとともに、世界中にウォータースポーツの楽しさを広めることにより人々の健康維持に役立つことをビジョンとして、グローバルに展開しています。

こちらのarenaのチームウェアには「ソロテックス」が採用されていますが、その理由をお聞かせください。

arenaの水着は非常に高いシェアを占めており、名だたる選手の方々にも着用して頂いています。ですが、表彰台に上がる際には基本的に水着の上にウェアを羽織ることがほとんど。チームとして着用するデレゲーションウェアは、ある意味で選手たちの「正装」のようなものなので、そこにおいても存在感を示すことにより、ウェアの知名度も上げていきたいと考えています。

従来のチームウェアは、上半身が大きな水泳選手の体型に合わせるため、ゆったりとした シルエットが多かったのですが、よりスマートで現代的なウェアにアップデートするためには、ストレッチの効いた機能的な素材が不可欠。そのニーズに「ソロテックス」 が非常にマッチしていたため、2019年よりチームウェアに採用しています。

選手が晴れ舞台に着用するウェアであるがゆえ、ブランドとしても存在感をアピールできるということですね。

選手の方々は、コールルームからスタート台の前に立つまでのあいだチームウェアを着用しているので、必然的にその注目度は高くなります。それと同時に、集中力を高めながら肩を回したりストレッチを行ったりする瞬間でもあるので、その動きを妨げないようにノーストレスであることが必要不可欠なのです。

チームウェアのデザインを行う中で、心がけていることなどはありますか?

水から上がってすぐ羽織っても快適に過ごせるよう、裏地にメッシュを施したり、肘をより動きやすくするよう、腕にはスパイラルパターンを採用したりすることで、機能性の向上を図っています。

また、選手の逆三角形の体型を美しく見せるために色を切り替えたり、トレンド感をプラスするためにフードを加えたりもしています。さらに、フードの根元部分には芯を入れて立つようにすることで、背中のチームロゴなどを目立たせるなど、細かい工夫も施していますね。

「ソロテックス」を使ったarenaのチームウェアを採用した方々から、その評判などをお聞きになったことはありますか?

「値段は少し張りますが、それだけあって着心地も見た目もいいですね」というご意見が多いです。水回りのウェアにはポリウレタンを使用することも多いのですが、「ソロテックス」を採用したarenaのウェアは耐久性においても優れています。また「ソロテックス」はユーザーの認知度も高いため、素材としてのブランド価値もプラスされるのではと思っています。

グラフィックのプリントが特徴的なこちらのモデルは、ブランド契約選手の入江陵介さんも日本選手権で着用されたそうですね。

そうですね。有名選手が着用していることなどもあり、arenaを憧れのブランドとして認識して頂いている方も多いようで、嬉しい限りです。「あそこのチームウェアはarenaだから羨ましい」なんて声もあるようです。

ブランドとしての今後の展望をお教えください。

2022年には福岡で世界水泳も行われることもあり、世界的に水泳に対する注目が非常に高まっています。それは競技人口の裾野が広がるタイミングでもありますので、ブランドとしても大きなチャンス。

それと並行して、ファッション的な面においても、 「agnès b.」などの人気ブランドとコラボレーションを行って、泳ぐとき以外に着ていただく、カラダも心もワクワクさせるような「MoveWear」を展開することでブランド価値の向上を図っています。

さまざまな方向からブランドへの注目を集めることで、水泳という競技を盛り上げていけたらと、私たちarenaは考えています。