SOLOTEXT

2021.05.21 Fri

「プレミアムアスリート」を惹き付ける、デサントゴルフの魅力と「ソロテックス 」の関係。

2015年にローンチし、従来のゴルフウェアのイメージを覆すシンプルでファッショナブルなウェアで人気を博すデサントゴルフ。デサントが培ってきた技術力を持って作り上げたゴルフウェアは、単にファッショナブルなだけでなく、その機能性も高く評価されている。

同ブランドがゴルフウェアに込めた信念と、「ソロテックス」素材を起用し続けている理由について、MDを務める片山雄貴氏に話を聞いた。

 

デサントゴルフのブランドコンセプトなどをお教えください。

デサントのゴルフカテゴリーとして2015年に展開をスタート。「大人ゴルファーが着るプレミアムアスリートゴルフ」をコンセプトに、これまで当社がさまざまなスポーツウェアを開発するなかで培ってきた技術を用いて、機能性とファッション性を兼ね備えた上質なウェアを展開してきました。

ターゲットは、40代を中心としたゴルフ中上級者層。現在はEC、百貨店、ゴルフチェーン・専門店を中心に、約530店舗で販売しています。

ブランド立ち上げの際は、中田英寿さんがアンバサダーということもあり、非常に話題となりましたね。

10年ほど前からプロゴルファーに若いスター選手が増え、ゴルフウェアのトレンドも変わってきましたが、まだまだファッション性は低いというイメージを持つ方が多かったと思います。
そのイメージをデサントゴルフが変えたかった。
デサントの機能開発力を強みに、大人アスリートゴルファーに向け、機能美を備え、ハイセンスでプレミアムなウェアを作りたかった。
それを体現していただけるのは、中田英寿さんしかいない、と思いアンバサダーをお願いさせていただきました。

非常にシンプルなデザインが特徴的ですよね。

ローンチした2015年頃のゴルフウェアのトレンドは、ロゴやプリント、ワッペンなどを多用した、派手なものが主流でした。その印象を覆すため、ラグジュアリーブランドやアパレルトレンドを意識しながら、シンプルでハイセンスなデザインを目指しました。

正直なところ、当初はなかなか売れず厳しかったですが、近年SNSなどでファッション性や機能性が急速に認知され、ターゲットとしている層に届くようになりました。

ゴルフウェアのテキスタイルを採用する際に、ポイントとなる事柄をお教えください。

ゴルフは、思った以上に動きのあるスポーツです。腰回りの捻りや肘の屈曲はもちろん、しゃがんだり膝をついたりと動きもさまざま。

その動きを妨げることなく、タイトでスマートなシルエットを保つために重要視しているのがストレッチ性です。
「ソロテックス」はストレッチ性が良いだけでなく、上品な質感も兼ね備えているため、デサントゴルフのウェアにマッチした素材だと思います。

それでは2021年春夏の「ソロテックス」を採用したアイテムについてお教えください。

まず今シーズンは、近年関心も集めているサスティナブルに取り組みました。リサイクル素材を積極的に活用したり、地球の自然や環境をデザインテーマに設定することで、自然イメージに合わせたデザインに仕上げています。
その中でも、「緑」や「海」をイメージしたグラフィックプリントは今シーズンの特徴的なアイテムです。

このウインドジャケットは、縦、横に伸びる4WAY ストレッチの「ソロテックス」を使用しているため、高いストレッチ性に加え、柔らかなタッチでありながら適度なハリ感があり、仕立て栄えが良く、上品な印象です。
動きへの対応をさらに高めるため、脇に切り替えを入れているので、肌寒い時には
着用してプレーをしても動きを妨げにくい仕様に仕上げています。
デザインは「緑」からの連想で「葉脈」イメージをプリントで表現しました。
モノトーンカラーで仕上げている為、プリントアイテムも上品で大人な印象です。

このカノコのポロシャツとワンピースは、定番的に作り続けている人気商品だとか。

2018年以来、「ソロテックス」を毎シーズン採用しており、定番となったのがこのカノコのテキスタイルです。「ソロテックス」は天然素材ライクな質感はもちろん、洗ってもくたびれにくく丈夫で長持ち。さらに染色性も良いので、色を綺麗に表現することができる。
こういった多数の特徴を兼ね備えた素材はなかなかないので、かなりの頻度で採用させていただいています。
店頭では指名買いで『「ソロテックス」使いのものが欲しい』と買いに来る方もいらっしゃるぐらいです。
しかも「ソロテックス」は原料の一部に植物由来成分を使用した環境に優しいエコ素材。
シーズンテーマの通りサスティナブルな素材という点もいいですよね。
リサイクルポリエステルの「エコペット」なども併せ、今後もエコ素材を使用した生地を積極的に採用していきたいと考えています。

このスカートも「ソロテックス」だそうですね。

「海」をイメージしたグラフィックをプリントしています。
プリントも色鮮やかにきれいに表現できる点も「ソロテックス」の魅力ですね。

こちらのパンツ、スカートは、TEIJIN FRONTIERと共同開発した素材のようですね。

当社が大阪に持つスポーツウェアの研究開発拠点「DISC」で開発を進めました。
汗を素早く蒸発させ、気化熱を継続的に生じさせることで夏でも涼しく着ることができる当社が開発した「Coolist-D-Tec」機能を「ソロテックス」糸を使用したストレッチパンツとスカートに搭載しました。


写真左:デサントのスポーツアパレル研究開発拠点「DISC OSAKA」
写真右:気象条件に応じてウエアの検証をする人工気象室

「ソロテックス」に対して、さらなる要望などがあればお教えください。

デサントゴルフは、今後も機能性とファッション性を追求しながら「プレミアムなアスリートゴルフウェア」を作り続けていきたいと思っています。
そのためには、素材をアップデートしていくことが不可欠です。

例えば今回紹介した「Coolist-D-Tec」を搭載した「ソロテックス」のシャツ地を開発するとか。
クーリング機能を搭載した「ソロテックス」のシャツは魅力的ですね。

秋冬ですと、ウール混の「ソロテックス」魅力的ですね。
アパレル業界では展開があるかと思いますが、スポーツ機能を兼ね備えた素材開発ができたら積極的に採用していきたいですね。

今後もTEIJIN FRONTIERさんと協業しながら、従来の素材に機能性をプラスしたり、サスティナブルな要素を加えたりすることで「プレミアムなアスリートゴルフウェア」を作り続けていきたいと思います。