SOLOTEXT
「ソロテックス」を採用したGRAMICCI×URBAN RESEARCHのパンツは、なぜ「緊急事態宣言下で爆発的にヒットした」のか？
都市に生活する人々に向けた、きれいめなカジュアルテイストのデイリーウェアなどで人気のブランド、URBAN RESEARCH。
同ブランドが展開している「ソロテックス」使いのGRAMICCI別注パンツは、毎シーズン人気となる定番商品だが、昨年の緊急事態宣言下においてゴールデンウィークの販売記録を抜くほどの驚異的な売れ行きを見せたという。
各ブランドが売上に頭を悩ませていたその時期に、なぜそれほどまでに売上を伸ばすことができたのか。そしてURBAN RESEARCHがこの秋冬にリリースする「ソロテックス」使いのアイテムについて、商品企画担当者にお話を伺った。
URBAN RESEARCHは、いつ頃から「ソロテックス」を採用しているのでしょうか？
僕がアーバンリサーチに入社して9年ほどになるのですが、5～6年ぐらい前にはすでに採用していましたね。僕個人として最初に「ソロテックス」に触れたのは、タイの工場に出張で行った際のことです。そこの工場で編まれていた裏毛の「ソロテックス」素材に偶然出会い、その直後に、帝人フロンティアの方からプレゼンがあったことも重なり、「ソロテックス」を使った裏毛の素材を採用することになったんです。着心地がいいだけでなく形態回復性もあるため、肘抜けや膝抜けがしづらいという点が決め手でしたね。それ以降、さまざまな商品に継続的に採用するようになりました。
継続的に使われている中で、評判が良かったり、定番化しているような商品などはありますか？
GRAMICCI別注のパンツは評判もよく、定番化して3年目になるかと思います。特にSSシーズンに人気が高く、この春夏も4色で展開して、売れ行きも非常にいいんです。この秋冬には、ジャケット＆パンツでの展開もスタートします。
去年の春、最初の緊急事態宣言の時期においても、GRAMICCI別注のパンツはかなりのペースで売れていたとか。
あの状況下で爆発的とも言っていいペースで売れたので、本当に驚きましたね。去年の4～5月頃と言ったら、お店もストップしていた時期。ですが、前年の売上が好調だったので、発注は増やしていたんです。どうなるか本当に心配だったんですが、ネットでの販売はそれなりに伸びていて。
6月ぐらいから店舗も再開し始めると、週間600本～700本ほどの、爆発的なペースで売れ始めました。これまでのゴールデンウィークのリリース記録を抜く数になったと思います。本当に「ソロテックス」使いのGRAMICCI別注パンツは、ものすごいポテンシャルを秘めてるなぁ、と思いましたね。今年も同数ぐらい作って、きれいに消化することができました。
それだけ売れたのには、何か理由があるのでしょうか？
ちょうどリモートワークが増えたり、家の中で過ごすことが多くなってきた時期なので、そんな中で動きやすくてきちんと見えするパンツがほしい、というニーズにマッチしたのかな、というのはあります。それに加えて、 GRAMICCIのブランド力と、認知度の上がってきた「ソロテックス」の相乗効果で、試着のできないネットショッピングでも安心して購入することができる、という事もあったのかもしれませんね。
それでは、その「ソロテックス」を使ったGRAMICCI×URBAN RESEARCHの商品を紹介して頂ければと。
まずは定番化して4年目になる、春夏シーズンの平織りのパンツを。さきほどの話にも出た、爆発的に売れたモデルです。腰回りがゆったりとしたシルエットで、少し短いアンクル丈。薄手の「ソロテックス」でストレッチが効いて動きやすく、洗ってもすぐ乾くのでケアも非常に簡単です。きれいめでありながらスポーティーなルックスも人気です。
そして2021年の秋冬には、ギャバの「ソロテックス」を使って、ジャケットとパンツ、Tシャツも展開していますね。
「ソロテックス」を使いつつ、スーツなどにも使われる綾織で作られたギャバの生地なので、少し厚みがあってより上品な雰囲気。こちらのパンツもGRAMICCI別注ならではのゆとりのあるシルエットですが、少し丈が長めです。Tシャツやパンツはベーシックで使い勝手の良い形にまとめています。パンツから興味を持って、ジャケットやTシャツとセットで購入するお客様も結構いらっしゃいますね。
さらに、ビジネスの場にもふさわしい雰囲気のジャケット＆パンツも展開します。
ウールを50%使いつつ「ソロテックス」をミックスして、シックで上品でルックスと、動きやすくて着心地がいいという点を両立させています。そして一番の特徴が、シワになりにくく家庭でも洗えるという扱いやすさですね。ライフスタイルの変化もあって、以前よりもイージーケアなアイテムへの注目は高まっているように感じます。
これまで「ソロテックス」を採用してきたと思うのですが、さらにこんな機能やルックスが実現すればいいな、というものはありますか？
今回はウール混のものを採用しましたが、もっとさまざまな天然繊維と掛け合わせた「ソロテックス」や、ポリエステル100%でも天然素材のようなルックスのものを使ってみたいですね。
具体的にはどのような機能性やルックスを求めているのでしょうか？
たとえばアメリカ製の肉厚な綿100%のTシャツがありますよね。重厚感があって非常に人気の高いアイテムですが、その反面乾きづらいという欠点もあります。あのルックスと肉厚な雰囲気がありながら、ポリエステル100%で軽くて乾きやすく、型くずれしにくい「究極のTシャツ」を作りたいなと思っています。長く着られるという点ではSDGs的な観点でもいいことだと思いますし、それなりに値段が張ったとしても支持されるんじゃないかな、と思うんですよね。
